松本総領事からのご挨拶

令和4年1月25日
CG
 皆様はじめまして。このたび在ナッシュビル日本国総領事館に総領事として着任しました松本曜一(まつもと よういち)です。どうぞよろしくお願いいたします。
 米国と私のつながりは、1986年から88年までのワシントン州での語学の在外研修が始まりでした。その後、外務本省で勤務していた時期に、貿易交渉の出張で、たびたびワシントンD.C.を訪れました。しかし、実際に米国に住んで勤務を行うのは初めてです。また、今までは大使館、政府代表部という在外公館勤務はありましたが、総領事館という公館での勤務は初めての経験になります。
 在ナッシュビル日本国総領事館の新任者として私が直面する新たな課題は沢山ありますが、それ以上に大きな課題は、新型コロナウイルス感染症の存在です。
 新型コロナウイルス感染症の蔓延により、私たちの日常生活や社会活動、ビジネス活動は、大きな制約と影響を受けています。それに伴って、総領事館の業務も変えていく必要が生じています。私の最も重要な課題は、当館の業務を新型コロナウィルス感染症によりもたらされた変化に対応できるよう、適切なものに変える工夫を総領事館の同僚とともにしていくことと考えています。例えば、当館は、日本人を含む一般の人々に安全情報や領事館サービスを提供しています。今後もサービスを受ける方の安全を確保し、領事手続きを円滑に行い、コロナ禍の下での日常生活に必要な情報の提供に努めます。
 当館管轄州での日系企業の事業活動は、地域の雇用創出や経済の活性化に貢献しています。このような日系企業を支援し、日米間の交流と関係を強化することは、当館の重要な業務の一つです。関係機関と協力しながら、オンラインでビジネスセミナーを開催し、新型コロナウイルス感染症の下で日系企業にとって関心が高い、有益な情報を提供していきます。
 新型コロナウィルスの影響があるからと言って、先人たちが築き上げた日米間の人々の交流がおろそかになるべきではありません。対面での交流が難しくなった今、当館はインスタグラム、フェイスブックといったソーシャルメディア等を通じた日本、日本文化、日米交流の情報発信に一層の力を入れて参ります。この活動に対して皆様からの御協力が得られれば、より多くの人々に情報を伝達し、人々の交流を活発にすることができると考えています。交流の素材の一つとして、総領事館の活動を利用願えれば幸いです。
 以上のような活動によって、日米の先人たちが築き上げた関係を新型コロナウイルス感染症の影響の下でも発展させることが、当館の重要な目標の一つです。総領事館館員一同、皆様とともに協力しながら、取り組んで参る所存です。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。