安全対策情報(2023年10~12月)
令和6年1月30日
1 自然災害
(1) トルネード被害
2023年12月9日夕方、テネシー州中部で発生した複数のトルネードにより、計6人が死亡、83人が重軽傷を負い病院に搬送されました。テネシー州緊急事態管理庁は、合計10以上のトルネードの発生により、数千棟の建物が大きな被害を受けたと発表しました。
特にクラークスビル市で発生したトルネードは最も強力なEF-3レベルで、マディソン、ヘンダーソンビル、ギャラティンで発生したものはそれに次ぐEF-2レベルでした。
クラークスビル市のトルネードは、ピーク時の風速は150mphに達し、テネシー州からケンタッキー州ローガン郡へ約43マイル移動し、進路幅はおよそ600ヤードに及びました。
同市の被害が最も甚大で、3人が死亡、62人が負傷しました。クラークスビル市当局は、今回の被害調査において、1,000棟以上の建物が被害を受けたと発表しました(そのうち114棟の住宅が倒壊、290棟が深刻な被害を受けました)。
【参考】
〇 トルネード・アレイ
トルネード・アレイとは、トルネードが発生する可能性が高い地域の俗称です。
多くのトルネードは、テキサス州北部からオクラホマ州、カンザス州、ミズーリ州へと北上するため、その付近のルイジアナ州、アーカンソー州、アイオワ州、ネブラスカ州及びコロラド州東部とを併せて、トルネード・アレイと言われています。これらの地域は、対照的な複数の気団(contrasting air masses)が頻繁に衝突し、強く激しい雷雨を発生させるため、トルネードが発生しやすいと考えられています。
〇 オフシーズンのトルネード
一般的にアメリカのトルネード・シーズンは、涼しい季節に南東部から、5月と6月にかけて南部と中央平原、そして初夏の北部平原と中西部へと移り変わっていき、テネシー州では例年3月から5月にかけた時期が平均して最もトルネードの発生が多いと言われています。
国立気象局のデータによると、1811年から2023年まで(2023年12月のトルネードが発生する前のデータ)、テネシー州では12月は37回しかトルネードが発生していませんでしたが、2021年には、12月6日から11日の間に21件のトルネードが発生しました。
12月はトルネードの発生が少ないとはいえ、悪天候になりやすく致命的な被害をもたらすおそれがあるため注意が必要です。
(2)大雪被害
2024年1月14日からテネシー州中部を襲った記録的な寒波により、大雪が数日間断続的に降り続き十数年ぶりの降雪量をもたらしました。この悪天候によって、テネシー州内で少なくとも30人弱が死亡し(交通事故や屋根からの転落等による)、その他多くの負傷者が出ました。
自然災害による被害を未然に防ぐために、テレビやインターネットのニュース及び各州の緊急事態庁などのウェブサイト等から常に最新の気象情報の入手し、十分な注意を払うようにしてください。
《参考ウェブサイト》
世界気象機関:( http://severe.worldweather.wmo.int/ )
ウェザー・チャンネル:( http://www.weather.com/ )
米国ナショナル・ハリケーン・センター:( http://www.nhc.noaa.gov/ )
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
管轄主要都市の犯罪種別ごとの発生状況は以下のとおりです(括弧内は前年同時期)。
(1)テネシー州ナッシュビル市(10~12月)
(出典:Metropolitan Police Department of Nashville and Davidson Country)
殺人 :29件(22件)
強制性交等 :136件(120件)
強盗 :335件(374件)
窃盗 :6,183件(5,267件)
自動車盗 :1,989件(827件)
※ 特に韓国のHyundai社及びKia社製の自動車の盗難件数が増加しています。
(2)ケンタッキー州レキシントン市(10~12月)
(出典:Lexington-Fayette Urban County Government)
殺人 : 2件(8件)
強制性交等 :43件(50件)
強盗 :60件(54件)
窃盗 :1,650件(1,814件)
自動車盗 :352件(311件)
3 邦人被害事案
観光旅行中にバッグ等(財布や旅券など在中)が被害に遭う窃盗(すり、置引き)事件が引き続き多数発生しています。
犯罪被害を防ぐため、所持品は常に手から離さず警戒心を保つよう心掛けて下さい。
特に旅券やカード類は、首掛け式やベルト式のポーチに収納すると防犯上効果的です。
4 テロ・爆弾事件発生状況
管轄内ではテロ事案等の発生はありませんでした。
しかしながら、近年、世界各地で過激思想に基づくテロ事件が発生し、平穏な生活を脅かしています。テロ事件の被害に遭わないよう、テロの標的になりやすい場所(空港、駅及び集会・イベント会場等、人が多く集まる場所など)を訪れる際は、周囲の状況に気を配り、不審な状況を察知した場合は、速やかにその場を離れるなどして安全確保に努めてください。
(1) トルネード被害
2023年12月9日夕方、テネシー州中部で発生した複数のトルネードにより、計6人が死亡、83人が重軽傷を負い病院に搬送されました。テネシー州緊急事態管理庁は、合計10以上のトルネードの発生により、数千棟の建物が大きな被害を受けたと発表しました。
特にクラークスビル市で発生したトルネードは最も強力なEF-3レベルで、マディソン、ヘンダーソンビル、ギャラティンで発生したものはそれに次ぐEF-2レベルでした。
クラークスビル市のトルネードは、ピーク時の風速は150mphに達し、テネシー州からケンタッキー州ローガン郡へ約43マイル移動し、進路幅はおよそ600ヤードに及びました。
同市の被害が最も甚大で、3人が死亡、62人が負傷しました。クラークスビル市当局は、今回の被害調査において、1,000棟以上の建物が被害を受けたと発表しました(そのうち114棟の住宅が倒壊、290棟が深刻な被害を受けました)。
【参考】
〇 トルネード・アレイ
トルネード・アレイとは、トルネードが発生する可能性が高い地域の俗称です。
多くのトルネードは、テキサス州北部からオクラホマ州、カンザス州、ミズーリ州へと北上するため、その付近のルイジアナ州、アーカンソー州、アイオワ州、ネブラスカ州及びコロラド州東部とを併せて、トルネード・アレイと言われています。これらの地域は、対照的な複数の気団(contrasting air masses)が頻繁に衝突し、強く激しい雷雨を発生させるため、トルネードが発生しやすいと考えられています。
〇 オフシーズンのトルネード
一般的にアメリカのトルネード・シーズンは、涼しい季節に南東部から、5月と6月にかけて南部と中央平原、そして初夏の北部平原と中西部へと移り変わっていき、テネシー州では例年3月から5月にかけた時期が平均して最もトルネードの発生が多いと言われています。
国立気象局のデータによると、1811年から2023年まで(2023年12月のトルネードが発生する前のデータ)、テネシー州では12月は37回しかトルネードが発生していませんでしたが、2021年には、12月6日から11日の間に21件のトルネードが発生しました。
12月はトルネードの発生が少ないとはいえ、悪天候になりやすく致命的な被害をもたらすおそれがあるため注意が必要です。
(2)大雪被害
2024年1月14日からテネシー州中部を襲った記録的な寒波により、大雪が数日間断続的に降り続き十数年ぶりの降雪量をもたらしました。この悪天候によって、テネシー州内で少なくとも30人弱が死亡し(交通事故や屋根からの転落等による)、その他多くの負傷者が出ました。
自然災害による被害を未然に防ぐために、テレビやインターネットのニュース及び各州の緊急事態庁などのウェブサイト等から常に最新の気象情報の入手し、十分な注意を払うようにしてください。
《参考ウェブサイト》
世界気象機関:( http://severe.worldweather.wmo.int/ )
ウェザー・チャンネル:( http://www.weather.com/ )
米国ナショナル・ハリケーン・センター:( http://www.nhc.noaa.gov/ )
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
管轄主要都市の犯罪種別ごとの発生状況は以下のとおりです(括弧内は前年同時期)。
(1)テネシー州ナッシュビル市(10~12月)
(出典:Metropolitan Police Department of Nashville and Davidson Country)
殺人 :29件(22件)
強制性交等 :136件(120件)
強盗 :335件(374件)
窃盗 :6,183件(5,267件)
自動車盗 :1,989件(827件)
※ 特に韓国のHyundai社及びKia社製の自動車の盗難件数が増加しています。
(2)ケンタッキー州レキシントン市(10~12月)
(出典:Lexington-Fayette Urban County Government)
殺人 : 2件(8件)
強制性交等 :43件(50件)
強盗 :60件(54件)
窃盗 :1,650件(1,814件)
自動車盗 :352件(311件)
3 邦人被害事案
観光旅行中にバッグ等(財布や旅券など在中)が被害に遭う窃盗(すり、置引き)事件が引き続き多数発生しています。
犯罪被害を防ぐため、所持品は常に手から離さず警戒心を保つよう心掛けて下さい。
特に旅券やカード類は、首掛け式やベルト式のポーチに収納すると防犯上効果的です。
4 テロ・爆弾事件発生状況
管轄内ではテロ事案等の発生はありませんでした。
しかしながら、近年、世界各地で過激思想に基づくテロ事件が発生し、平穏な生活を脅かしています。テロ事件の被害に遭わないよう、テロの標的になりやすい場所(空港、駅及び集会・イベント会場等、人が多く集まる場所など)を訪れる際は、周囲の状況に気を配り、不審な状況を察知した場合は、速やかにその場を離れるなどして安全確保に努めてください。