
平成22年7月26日
在ナッシュビル日本総領事館
総領事館からのお知らせ(国際電話回線使用詐欺事案:注意喚起)
1. 従来から、着信履歴、ボイスメッセージ、E-メール等に巧妙に残されたある特定の電話番号に架電すると自動的に長距離・国際通話の回線につながり、高額な利用料課金を発生させる詐欺事案が発生していました。最近になり、携帯電話利用者にもこの種の詐欺事案の被害が拡大しており、連邦通信委員会は注意喚起の広報を行っています。
2.従来から発生していた詐欺事案の手口の一例として、ボイスメッセージ、テキストメッセージ、E-メール等に、「電話で懸賞に参加して賞品を獲得しよう」、「親戚に急病者が出たので至急返信願う」、「テレフォンセックスの勧誘」等の虚偽文言と返信先電話番号を送信して来るものが挙げられます。この返信先電話番号は、“809”、“ 284”及び“876”の米国内の地域番号と思わせるような数字から始まっている場合が多く見られます。(他の番号の場合もある。)
3. 携帯電話利用者を対象に発生している詐欺事案も、上記手口と酷似しています。その一例を挙げると、まず携帯電話に着信音が1~2回鳴った後、すぐに切れます。携帯電話に残った着信記録には“649”の地域番号から始まる通常の米国内から発信された様に見せかけた発信番号が残されています。時にはボイスメールに、返信を促すための様々な虚偽のメッセージが残されている場合もあります。
4.これらボイスメールやE-メール等で送りつけられた“809”、“284”、“876”及び携帯電話に残された“649”から始まっている電話番号が、米国内から発信されたものと錯誤に陥り、迂闊に返信すると、自動的に米国外(多くの場合、カナダあるいはカリブ海諸国)につながって、高額の電話料金が課金請求されます。“649”から始まっている番号は、英領タークス=カイコスに転送され、“809”から始まっている番号はドミニカに転送され、“284”から始まっている番号は英領ヴァージン諸島に転送されます。
5.この種詐欺事案の対策として、第1は、知らない電話番号の着信履歴には返信しないこと。第2は、3桁の地域番号から始まる電話番号の中には、米国内の地域番号でなく、外国に繋がる番号があることに留意すること。第3として、通常、国際電話を利用しない人は、電話会社に連絡して国際電話架電が不可となるネットワーク措置を取ることです。
6.連邦通信委員会は、高額の電話料金を請求された時の対処方法として、第1に、電話会社に連絡し、電話料金に関する問題解決を図るよう勧めています。電話会社との交渉が駄目であった場合は、連邦通信委員会に被害発生報告を登録するよう広報しています。
オンライン登録、esupport.fcc.gov/complaints.htm.
E-メール登録、fccinfo@fcc.gov
電話登録、 1-888-225-5322
郵送登録宛先 Federal Communications Commission
Consumer & Governmental Affairs Bureau
Consumer Inquiries and Complaints Division
445 12th Street, SW
Washington, DC 20554
7.連邦貿易委員会は、国際電話回線を使用した詐欺事案の被害に遭ったことがはっきりしている場合は、同委員会に被害報告登録を行うよう広報しています。
オンライン登録、https://www.ftccomplaintassistant.gov.
電話登録、 1-877-382-4357
郵送登録宛先 Federal Trade Commission
CRC-240
600 Pennsylvania Ave. NW
Washington, DC 20580
在ナッシュビル日本総領事館
警備班